トヨタ生産方式

トヨタ生産方式は、1978年に当時トヨタ自動車の故大野耐一副社長(1912〜1990)が『トヨタ生産方式』という本によって一部が公開された生産方式である。しかし、日本企業の業績の低下が激しくなっている最近の状況を打破するために、トヨタ生産方式の全貌が明らかにされつつある。トヨタ生産方式は、“儲けるIE”と呼ばれている。IEは単なる技法という面が強いが、トヨタ生産方式は“儲ける”という意思の入ったものの見方・考え方である。“儲ける”とは、キャッシュフローの削減に結びついた見方・考え方をし、改善によってキャッシュフローの流出を減らす。トヨタ生産方式は単なるカンバン方式等の手法でなく、社員の行動特性そのものである。同様のものとして本田技研には、本田宗一郎氏、藤沢武夫氏の言葉がある。『ものの見方・考え方』は直接教え込むことができない。技法としてのトヨタ生産方式の実践を通して、『ものの見方・考え方』を習得するしかない。「時を知らせる」のがIEであり、「時計を作る」のがトヨタ生産方式と言える。トヨタ生産方式に共感して能動的に仕事を行なうことが重要であり、トヨタ自動車が終身雇用にこだわる理由もここにある。

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